慶

365日のシンプルライフの慶のレビュー・感想・評価

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)
2.9
部屋にある物を全部レンタル倉庫に預けて、1日1つだけ必要なものを持ち帰れるというルールを貫きながら365日過ごして、自分にとって「必要なものを探す」というドキュメント。

発想は面白かったしとても興味深かったので観ることにした。

最初は理想のスタートで面白かった。
まさか真っ裸から始まり、夜中に全裸で倉庫に出かけてコート1枚だけ着て帰ってくるとかぶっ飛んでて好き。

(倉庫に預けたあとどう全裸になって帰宅したのだろうか?業者が引取りに来たとしたらその時点で全裸だったのだろうか?)



途中だんだん雲行きが怪しくなってくる。

数日我慢すればままとめて持ち帰れる追加ルールや、PCやケータイは仕事では使うがプライベートでは使わないみたいなポリシー、生活必需品すら「別にいらない」と思えてしまうあたりの共感が持てず、結末を楽しみに出来なくなりつつある自分がいた。

自分だったらあんなにかかとまで穴の空いた靴下毎日履きたくないし、服はせめて数着はほしい。掃除も洗濯もしたい。

そうこうしていると、好きな子ができたり婆ちゃんが怪我したり、主人公に降りかかる「倉庫の物」以外のことが展開し始めて「これは一体何を見せられてるんだ」という思いが膨らみ始めた頃、また必要な物に戻り出す。

そっか、これはドキュメントだった。
なんだか長めの海外YouTube見てる感じ。

彼女がずっと顔映らなくてモヤモヤしてたけど、ラストに出てくる演出は好き。

エンドロールは365日で倉庫から取り出した物がリストで出てくるんだけど、言語が違うのでなんだかわかりませんでした。

それにしても365個も必要なもの、自分にはあるのだろうか?

断捨離しよっかな。
慶