かいせい

365日のシンプルライフのかいせいのネタバレレビュー・内容・結末

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ミニマリストに少し憧れて観始めたけど、観終わったときそういった気持ちは全く感化されなかった。


それより、「物」が人間関係を繋いでいる役割をしているという印象を受けた。

最初は「物」を全て預けた主人公の所に弟が来たり、近い友達が尋ねてきたりの日々。
その後「物」が増えていくうちに、修理を友人に頼んだり、大きな物を取り出すために人に助けてもらう。最終的に自転車という「物」がきっかけで彼女が出来る。
「物」があることで、人間関係が出来ていくという流れのように見えた。

主人公の祖母が施設に入ることになって、祖母の物を自由に持ち帰っていいとなった時に、結局何も持ち帰られなかったのも、「物」が祖母と祖母の家(の記憶)と自分を繋げてて、祖母の家に無いと意味が無くなってしまうと思ったからではないかなとも思った。

ただ途中でルールを緩め(物が買えないからと実家の自転車持ってくるとか、1日1個じゃなくて何日かまとめて持って帰って来るとか)たりする点には、自分が共感出来なかった部分が大いにある。
あと僕は動かせなくなった自転車をまだ付き合う前の男性に取りに行かせる女性とは、付き合いたくないです。(主人公を含め、登場人物の考え方とかは日本人の考え方とは離れてるなぁと思いました。)
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