このレビューはネタバレを含みます
何となく父親が悪いのかな、、と思いもするが、そう片付けてしまうのはどうも綺麗事のような気がする。いざ自分が同じような場面に直面したら、咄嗟に子どもを守る行動を取れるだろうか。
そりゃそうしてしかるべきだろうが、実際にどのような行動に出るかはその場面に直面しない限りわからない。だからこそ、この父親を憎めないし、それをわかっているからこそ本作の母親のようなもどかしい気持ちに観客もさせられるのである。
人間の可愛らしさってこういうところにあるのかもしれないなぁと思わされた作品だった。