みらい

アデライン、100年目の恋のみらいのレビュー・感想・評価

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)
3.6
『ゴシップ・ガール』が好きだったので、ブレイク・ライヴリー主演ということで鑑賞。
率直に言うと、私にはあまりはまらなかった。


【アデラインの感情に自分を寄せられなかった】
人と違う時間軸を持っている主人公のっていう設定は『ベンジャミン・バトン』と少し似ているなと思った。
『ベンジャミン・バトン』は時を経て変化をしていくけど、アデラインは変わらない。この話はどうしてもオチが恋愛だから、一人の人との時期が長くなってしまうのはしょうがないんだけど、もう少し「周りは変わっていくのに自分だけ変わらない経年変化」をもう少し詳しく見れたら、アデラインの感情に乗っかれたのかなと感じた。


【見せたいところを詰め込みすぎた】
・アデラインの突然変異の話
・恋愛の話
・周りは年を取っていくけど、自分だけ変わらないしんどさ
・昔愛していた人と再開する切なさ
・突然変異と天文学の神秘的?な関係
・生きることとは
テーマになりそうなトピックはあるんだけど、「じゃぁこの映画にはどんなメッセージが込められてるの?」と言われたときに、ガツンとくるものを答えられない。
アデラインの人生を通して伝えたいことが多すぎて分散されてしまったのかなという印象。むしろそこを鑑賞者に委ねる意図があったのだとすると、もう少しストーリーの起伏?アデラインの感情の深さが欲しかったなと思ってしまった。


【生きること】
若いことに価値があるのは、若さが一瞬だからだと改めて強く感じる。
遠足のおやつも200円しかないから、その中で何を持っていこうか考えることに気持ちが踊るのと同じように、人生も限られているからこそどんなことをしたいのか、誰を愛しているのかに旨味が出てくるんじゃないかと思った。
もちろん今回のアデラインは、他人と違う時間の進み方に苦しみがあったけど、その奥にある生きることってなんだっけ?っていうところに私は少し考えさせられる映画だなと感じました。
みらい

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