みらい

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のみらいのレビュー・感想・評価

3.6
【予習してから見た方が楽しいかも】
観終わった瞬間、ググって「あぁ、なるほどね」となった作品でした。
スピルバーグ監督作品で、メリル・ストリープ、トム・ハンクス出演、ジョンウィリアムスの音楽とハードルが相当高くなってたのは否めない。
きっと世界史が詳しかったり、この出来事について予め知識があると、納得のいくセリフや展開が多かったのかなと思う。
私は恥ずかしいことに予備知識もなく、「この人は誰?」「この話はどこに繋がるの?」とふわふわしたまま1時間半くらい過ごしてしまった。


【もう一度見たら多分面白い】
この映画は大雑把にいうと、ベトナム戦争に関する最高機密文書をスクープしたNYタイムズと、メリル・ストリープ率いるワシントンポスト紙が、報道の自由を統制しようとするアメリカ政府と、争いながらも連携し自由を手にするお話。
アメリカ人が権利を求めるというストーリーに、アメリカ初の女性新聞発行人の苦労がサブテーマとして重なっていくんだけど、この人だから苦労してたのか、女性だから苦労してたのかがパッと落ちてこなかったんだよね。
後から思い返すと「あの下りはキャサリンの苦労を描きたかったのね」って分かるんだけど、観ている最中はそのシーンが何を訴えるシーンなのかが分からない場面が多い。ノンフィクションだから仕方がないんだけど。

このお話はどこに繋がってるのかしら?と伏線を感じながら見ていきますが、そこまで盛大なフィナーレがあるわけでもないので「あぁこういう出来事があったんだな」で終わってしまってしまい、拍子抜けしてしまいました。良い映画だからもう一度勉強してから見たらきっと楽しめると思う。


映画としては演技派で素敵な作品でしたが、私はどちらかというと『スポットライト』の方がスピード感があって好きかな。
みらい

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