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ぼくを探しにのminのレビュー・感想・評価

ぼくを探しに(2013年製作の映画)
4.0
ラストまでは3.0ぐらいだったのですが、映画を見終えて4.0。癖がありすぎる登場人物たちによって、細かいことがどうでも良くなりそれに支えられた作品。

主人公がたどる記憶に出てくる若き日の叔母2人が現在の叔母2人とあまりにも似ていて、どうやって撮ったのこれ??をずっと考えながら観てしまい、もはや私の目は主人公よりも過去と現在の叔母検証状態。

叔母といえば、叔母の1人を演じたBernadette Lafontさんはこの作品が遺作となったのでしょうか。エンドクレジットに献辞が。ご冥福を。

作品の内容は、主人公が両親の死によって失った記憶と声を取り戻す不思議な話ですが、描き方や展開がお見事かつアメリのようなお洒落な世界観で寓話的要素もあり、何より、ほんと、ラストが良かった。
フランス映画はこういう作品が上手だなぁと久々に思う作品でした。
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