ノラネコの呑んで観るシネマ

カラアゲ★USAのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

カラアゲ★USA(2014年製作の映画)
2.2
唐揚げは美味そうだったが、映画はあまり美味しく無い。
ダーリンが外国人&連れ子とか、お父さんに味覚が無いとか、戦争の記憶とか、黒船フライドチキンとか色々設定はされてるけど、どれも殆ど物語に生かされない。
バラバラのままで、有機的に味を奏でないのだ。
特に夫役のダンテさんの扱いは酷すぎ。
完全にステロタイプで人種差別だよ。
タイトルやカラアゲカーニバルの表彰式の言葉がテーマなら、戦争の記憶を持つ宇佐に、日米のコラボレーションによる新しい味が生まれ、宇佐からUSAへ飛び立ってはじめて「カラアゲUSA」じゃないの。
これじゃ主人公は単にロクデナシのアメリカ人からレシピだけ教わり、結局彼を捨てただけで、何も成長してない。
一体彼女はカーニバルの時、誰の顔を思い浮かべながら唐揚げを揚げたのか。
作劇段階で失敗しちゃってる残念なお味だった。