30年にわたりFBIに情報提供を続ける一方で犯罪を重ねる主人公の悪党。その弟の上院議員。情報提供を受けつつも主人公の犯罪には目をつぶるFBI捜査官。実話を元にした、黒や灰色な男達ばっかり出てくる、若造や美女などお呼びじゃない裏社会ハードボイルド。
清々しいだの感動的だのといった要素は一切無く、殺伐としたシーンが続く。だが、憎たらしく見えるのは、悪を一掃すべく彼らを追い詰める検事の方。ジョニー・デップ（が演じる主人公）には、捕まったりせずに悪事を重ねていって欲しいと願う。それほど悪に感情移入。つまりはそれほど面白いってこと。
