へちょりーの

グッド・ライ いちばん優しい嘘のへちょりーののレビュー・感想・評価

4.3
スーダンの内戦で両親を失った"ロストボーイズ"と呼ばれる移民のお話。
日本ではあまり馴染みのない「移民」を題材とした作品だったけれども、とても見入ってしまった。

前半部はスーダンでの内戦、民族紛争がどんなものなのか、映画でありながらもその様子を感じられた。
何よりも子ども達だけで逃走する姿に胸が痛んだ。
テロップに○km進んだとあり、実際に自分の居住地からその距離先を算出して更に愕然とする。

アメリカへ移住できたロストボーイズ達は本当にラッキーと言われているが、その通りかもしれない。
そして後半部は彼らのアメリカでの生活。

初めての土地、それまでとは違う文化、昔からの習慣。
いろんなものが交錯しながら、それでも生きて行く姿に感動を覚える。
そして「優しい良い嘘」で誰かが救われているように、この話のクライマックスは必見だ。