スーダンの内戦を逃がれた子供たちの話。
それほど昔ではない話だけど
自分は何も知らなかったなと思った。
ニュースなどでスーダンで内戦があった
ということくらいは知っていたけれど
実際には何一つわかっていないんだと思うし
それは現在進行形の難民のことについても
同様なんだと思う。
世界で起こっていることを
表面的に見ることなく
より多面的に深く理解したいと思う。
映画前半の出来事からして
にわかに信じがたいけれど
それがあるから後の展開に
説得力があるし、
日本に住んでる自分の日常からすると
アメリカよりも
よりギャップが激しい感じがする。
スーパーのバックヤードや
工場のロボットのシーンには
痛烈な皮肉を感じた。
彼らの誠実さ、生き方が
ずれたように感じることが
先進国と呼ばれる国の
人間らしさというか
ナチュラルから外れた
歪みのようなものを浮き立たせるように
感じた。
スーダンからきた難民たちを
ロストボーイズと呼ぶのは
なんだかなと思ったけれど
彼らのうちの一人が学校で習う
グッドライの意味が
最後に見事に絡んできて
彼らの救いと誇りの物語に昇華され
胸の内側から湧き出る
力強い感動へと繋がった。
エンドクレジットでは
納得と驚きが待っている。