KengoTerazono

海街diaryのKengoTerazonoのレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
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この映画はまるで日常の走馬燈だ。葬式に始まり葬式に終わる。誰かとの別れが誰かの出会いに繋がり、悲しみの中に少しの希望も見出せる。

カメラの浮遊感が鎌倉の独特な時間の流れを思わせる。豊かな空間が広がり、香りまでもが私を包む心地すらした。すずを中心にして姉妹が顔を並べて話すワンショットがただ単純に素晴らしい。画面の外から聞こえて来る声や虫の音、風の音で画角が広がる。モンタージュにより空間を分断するも、画面内外の音でもって連続性を保つ。
豊かな映画だった。
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