ユカリーヌ

at Home アットホームのユカリーヌのレビュー・感想・評価

at Home アットホーム(2015年製作の映画)
3.3
【過去に観た映画】2015.12.28

原作は本多孝好の短編だが、とても丁寧に深く作りこんでいる。
   
幸せそうな家族が、実は“偽装家族”。
各々が悲しい過去を背負っていて、引き寄せられるように集い、“家族”として、
互いを思いやり、支え合い、生きていく。
   
設定にやや無理があるのと、生業に関してが、個人的に矛盾と嫌悪を感じる部分があったが、
傷ついてきた人ほど、大切な人を守ろうとする想いが強く、ほろりとさせられた。
   

家族五人の過去が回想シーンで現実と交錯していく構成は、盛り込み過ぎていても
いい間合いで、胸に迫る。
   

竹野内豊は、さりげない演技なのに、主人公のかっこよさが嫌味なく表され、とても魅力的。
   

ドM祭か!という位、松雪泰子が虐められるのがとても痛々しい。
吉本芸人出過ぎ!の感もあるけど、壮絶なバイオレンスシーンでも気高く美しい松雪。
    
ユカリーヌ

ユカリーヌ