きりんさん

虐殺器官のきりんさんのネタバレレビュー・内容・結末

虐殺器官(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

始めは話についていけるか不安だった。

ニュアンスを掴めればなんとかなる!

シリアスで絵も力入ってて美しかった。

たまに思う。
私はニュース番組は好きだ。
1日1枠は観たい。
朝のNHK、夕方のゴールデン番組までの番組、22時以降の番組なんかが特に好きだ。
うるさい芸能人コメンテーターがあまりいなくて観やすい。
その中でもショッキングなニュースを心の何処かで求めている気がしている。
不謹慎極まりないからあまり言わないけど。

それが現実である事を知って興奮すると同時に「別の世界のお話」として脳が処理する事でなんとも言えない安心感を得ている。

その事に気付いた時、本当に自分は酷い人間だと思った。と同時にこの感覚を責める事が出来る「他者」はこの世にいるのか?と疑問に思った。

地球の裏側の人間と目の前の人間の価値は同じだ。
でも私の世界では天と地ほどその価値に差がついている。
その価値観こそが私が私である証明の1つだから何も間違っていない。

ジョンもそれを解ってる、それを守る為に自分に何が出来るか知っている。
感情のマスキングがされているかのように淡々と語る様子が印象的だった。決意の上の言葉で、彼自身が死んでも揺るがないものだったんだろう。

クラヴィスもルツィアの死を目の当たりにして、自分の中に存在するモノを実感せざるを得なかったに違いない。

アホだから内容を隅々まで把握出来なかった。ニュアンスでなんとか脳に処理させた。
きりんさん

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