理事長

X-MEN:アポカリプスの理事長のレビュー・感想・評価

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
3.6
✒️あらすじ
人類の文明誕生以前からミュータントの力を使い、神として世界を支配していたアポカリプスが、数千年の眠りから目を覚ました。人類の文明が間違った方向に発展したと考えるアポカリプスは、世界に新たな秩序をもたらすため、マグニートーらを従え、世界の破滅を計画。プロフェッサーXやミスティークらが率いる若きX-MENたちは、アポカリプスの企みを阻止するため立ち上がるが……


✒️感想
X-Menシリーズマラソン9作目。

フューチャー&パストにて時間軸をいじったために今までの設定と比較するという作業が増えた分、サイクロプスとジーンとローガンの三角関係恋愛や、プロフェッサーXが禿げたアポカリプス事件が旧X-Menの前にも発生していたのか?と疑問が色々出てきてしまうので、時間軸についてはここまでと。

今作はプロフェッサーXとミスティークとマグニートーそれぞれの状況を描いてからアポカリプス事件が起こるというような流れで、それぞれのキャラに感情移入しやすかったです。
ただ3マグニートーのストーリー以外の2人は以前のような強いインパクトはそこまでなく、それを若きサイクロプスやストーム、クイックシルバー、ジーンなどが補ってくれた印象。(ウルヴァリンはちょっとしたアクセント程度でした)
個人的にクイックシルバーの単独作が見たい!!!

さらに、アポカリプスが紀元前からいるというのもあって時系とは別の世界がかなり広がり、ミュータントからストーリーまでスケールが大きくなりました。

たたアポカリプスのスケールの大きさと人間側のパニックのバランスが悪すぎて不安やドキドキ感はあまりなく、サノスのような絶望感もなく、CGをただ楽しむ感じになってしまい、その点は残念。

あとミュータントと人間の共存に関してX-MenシリーズはプロフェッサーXとマグニートーの友情を通して描いてきたわけで、最後は新3部作の完結として希望が見える終わり方ではありましたが、個人的にはどうも足りないような気がしました。
それが何なのかはハッキリとは分からないんだけど、多分人間側のミュータントに対する意識の描写がないことかもしれません。

共存はミュータント側が努力したところで人間側もそういう意識がないとダメだということはエリックの家族の件で証明されているので、人間側の描写がないとはっきりとした希望は見えてないのかな?という感じ。

重く考えすぎてるかも知れませんが、旧三部作で、ミュータントが現代社会における障害や肌の色のマイノリティなのだという原点を忘れないで欲しいなという願いが自分の根底にあると自覚した作品でした。


✒️作品情報
『X-MEN: アポカリプス』は、マーベル・コミックのヒーロー「X-メン」をベースとしたアメリカのスーパーヒーロー映画。
「X-MEN」映画フランチャイズの9作目で、『X-MEN: フューチャー&パスト』の続編。
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