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X-MEN:アポカリプスのjedimaster221のレビュー・感想・評価

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
2.8
うーむ、何か違うなぁ。
何か物足りないんですよねぇ。

と言うより脚本ですね。
そう、脚本がイケてません。
なし崩し的だし、前にも見た様な展開だし。
最近の“大作”って呼ばれる映画はCGが派手なだけで中身が無いのが多くなってますね。

流石に6作目ともなれば、当然の事ながら人物や設定などの説明もなく、淡々と話が進んでいくので一見さんには到底理解出来ない厳しい作りなのでせめて、昔話三部作(誰もそんな言い方しないけど)の“ファーストクラス”と“フューチャー&パスト”は予習してから観てくださいね。

それでも、主要キャストが大人の事情で変わってるのも残念ですけどね。

話を戻しますが、今作は幾つかのエピソードが一つに纏まる構成なのですが、ミスティーク、サイクロップス、マグニート、プロフェッサー、そしてアポカリス。

マグニートに関しては、『お前、何回裏切っては仲直りしてんだよ!』って感じで(笑)
そもそも、過去の話だから展開も見え見えです。
駄々っ子かお前は(笑)

プロフェッサーの話は元カノ?からのアポカリス繋がりで、一応は本筋ですかね。
ただ、このアポカリス。
めっちゃ、すげえパワーの割に裸の王様みたいで酔っ払いのオッサン位に意味不明でしたね。
大昔、儀式中に裏切りにあった為にピラミッドに数千年閉じ込められてしまう所からちょっと情け無いし、目覚めてからも街を彷徨う姿は脱走患者の如くで。
あっ、そう言えばこいつの復活は元カノが原因ですが、誰もそこは触れませんでしたね(笑)

アポカリスは世界を自分の支配下にする為に4人のミュータントを下僕として従えるのですが、その内の一人がマグニート。他の3名もあのキャラが!とそれは良いんですが。

きっかけは自暴自棄になったマグニートを探す為にミスティークがプロフェッサーに捜索を依頼したところから、側に居たアポカリプスが因縁付けてきて喧嘩になっちゃった的な変な展開(笑)
なんだろう、このイマイチ感。
すんごい悪い奴がとんでも無い悪事を働いてるんだけど、実際に街を破壊してるのはマグニートだったり、世界中に宣戦布告するもそれもプロフェッサーに代弁させてるし。
強いんだかなんだか。

そんな中でも、良かった要素も有るには有って、やっと陽の目が当たったサイクロップス。主要キャラの割に一作目からずーっと屋敷でくすぶってるイメージしか無かったから今回の戦闘参加はちょっと嬉しいですね。

更に、“あの”キャラもカメオ出演?
まぁ、これは完全に次回作の予告ですね。
短い出演時間でしたが、それでもやはり彼が登場するとテンション上がりますね。
でも、能力的には肉弾戦が主体なので、アポカリスには勝てない気はするな。まぁ、いいか。

前作の“F&P”も話は破茶滅茶でしたけど、それなりに上手くまとめてただけに今作の雑な仕上げは残念でしたね。

完結編らしいけど、これで最後は無いですね。

とりあえずは次のウルヴァリンに期待!
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