冗長なように見えて人物の動きやカットのリズムは非常にスムーズ。シーンごとに音楽や色彩、周りの人物の視線や仕草とか、かなり細かいところまで計算されているのは間違いないが、そこにテクニックを全く感じさせないところがマジですごい。技術的にすごい。そして最後１時間くらい様々なシーンで描かれるパーティや食事の中でのアクション、そのどれもが、ここで終われるやんおもうくらいクライマックスの連続で、ただただ感動のため息が溢れた。ギリシャの近代史については全く予備知識がなかったので見落としているポイントや解釈できていない場面もあるはずだが、それでも観て良かった。なんなら字幕なしでもいけるレベル。
