クソ映画監督-それはある種の名誉称号-
クソ映画の条件とはなんだろう?
まったく面白くない脚本?
-その通りだ!
感情移入できない大根演技?
-その通りだ!
映画に集中できないカメラワーク?
-その通りだ!
ならばその三点がそれなりの水準を保っている本作が正視に耐えられないのはなぜか。これはもう監督の責任でしょう。
ナチ×吸血鬼アクションという絶対おもしろいの方程式でなぜか絶妙にクソな風味の出ている本作。題材は良。役者も良。カメラワークは名作風。
しかしセリフまわしだとか作品の構成がチグハグすぎてどうしようもなく苦行。クソ映画における監督の重要性というのを私達にこれでもかと教えてくれる。
主人公のキャラクターデザインやアクションシーンは割と好きなんですけどね、どうしてこうなった。しかもこれ三作目というのだから驚き。四作目は永遠に地下に埋まっていてくれ。
ナチ映画なのに総統閣下がロクに登場しないのには憤慨。あのチョビヒゲが私は見たいんだ。