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子連れじゃダメかしら?のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

子連れじゃダメかしら?(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

シングルファーザーとシングルマザーの一家が、アフリカ旅行に行く話。

アダム・サンドラー&ドリュー・バリモアという、お馴染みのコンビは安定の面白さ。
2人の掛け合いを見てるだけでも面白いし、異性の子供を育てる難しさ…というテーマも興味深く見れました。

同性の親がいない子供達が擬似的な父親(母親)を得る事で、抑圧から解放されていくシーンは、本作の見所の一つと言えるでしょう。
ただ、この描き方だと、ひとり親の子育てを否定してるみたいで、モヤモヤしちゃいましたね。

そうではなく、それぞれの親が異性の事を学び、親として成長する事で、子供に寄り添える様になる…という描き方をするべきだったんじゃないかなと。
現代のシングルファーザーは、もっと娘との接し方にセンシティブだと思うし、今時ジャージ&おかっぱを強制するのは、軽い虐待の様にも見えてしまいます。

こうなってしまうのは、作り手に「子供には男親も女親いるべき!」という思想があるからだと思うし、出てくるアフリカ人を全員バカっぽく描くのも気になる部分で、2014年の映画にしては前時代的な作品だと言わざるを得ません。
ラズベリー賞にノミネートされるなど、批評家に酷評されるのには、こうした部分も影響しているのでしょう。
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