スプートニクのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

宇宙飛行士に寄生したエイリアンを調べる、女医の話。

タイトルやポスターを見る限り、B級SF映画の匂いがプンプンしますが、実際は捕獲したエイリアンを調べる話でして。
舞台を地球の研究施設に限定した事で、宇宙船等を出す必要もないし、エイリアンのCGのクオリティーも高くて、全体的に安っぽさを感じさせないところは良かったと思います。

エイリアンの生態を調べるという内容も独特で、女医がコミュニケーションを図る件は『メッセージ』を思い出したりもしたかな。
そこに寄生された宇宙飛行士のヒューマンドラマも加わるわけですが、宇宙飛行士の設定が無駄に複雑で、感情移入し難いのは玉に瑕な部分。
シンプルに子を思う父親の設定で良かったと思うし、複雑な葛藤を描くのなら、女医ではなく、彼を主人公にしても良かったかもしれません。

まぁ、地味な映画ではあるし、万人受けはしないと思いますが、一風変わったロシア産エイリアン映画として、興味のある方はどうぞ。