あきしげ

アイアムアヒーローのあきしげのレビュー・感想・評価

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)
3.5
鈴木英雄。ただの“ひでお”です。

良かった点。

・主要人物のキャラクター
・2時間の尺を感じさせない怒濤の展開
・ZQNは純粋に怖い造形
・日本製ゾンビ映画として完成度が高い

悪かった点。

・原作が連載中だから序章で終わる
・海外名作ゾンビ映画と比べて地味

本作は世界に誇れる日本のゾンビ映画。
邦画でもゾンビ映画は製作されている。
『東京ゾンビ』
『ゾンビオブ・ザ・デッド3/エボリューションキング』
『東京・オブ・ザ・デッド』
『ゾンビアス』
『新撰組オブ・ザ・デッド』
『ニート・オブ・ザ・デッド/遺書』
『Zアイランド』
ざっと並べてもこれだけの作品数です。
邦画でもゾンビ映画はメジャーである。

そんな中で本作は漫画が原作です。
8割が失敗の漫画原作の実写映画。
邦画は大人の事情が多大な影響を与える。
それでも面白い作品は2割ほどあります。
そう、本作こそがその2割に入る。
世界に誇れるゾンビ映画でしょう。

とにかく、大泉洋はハマリ役。
逆に原作よりも格好良いです。
ヘタレ役は本当に上手いです。
大泉洋の演技力が堪能できる。

ダブルヒロインだって悪くない。
女子高生の有村架純。
看護士の長澤まさみ。
どちらも捨てがたい魅力がある。

独裁者サイコパスの吉沢悠と、
ニートサイコパスの岡田義徳。
どちらもキャラが強烈でした。

更に本作のZQNが素晴らしい。
単なるゾンビじゃない造形です。
安易なゾンビじゃないのが良い。
あの気持ち悪い造形が怖いです。

本作はゾンビ映画の王道でもある。
ゾンビが出現したらモールに行く。
これを素でやっているから面白い。

必ずシリーズ化されるはず。
このクォリティを保つのか。
今後の展開に期待できます。
あきしげ

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