菩薩

沈まない三つの家の菩薩のレビュー・感想・評価

沈まない三つの家(2013年製作の映画)
4.1
面白いやんけ…この人はやっぱり感動×変態を描いたら天才なのかもしれない(から『湯を沸かす〜』はやっぱカルトとして観るべきだ)。

不注意で川に子供を攫われた母(①)、両親の離婚で離れ離れになってしまいそうな姉妹(②)、自らのワガママで父親が事故死した少女(③)、そんな3つの「家族」の群像劇(それと言って絡み合う訳では無いからオムニバスとして観た方が良いかと)。

①、諦めきれず川に釣竿を垂らし続ける母、これ後々『ふきげんな過去』でパクられてないか?なぜゴーグルをしているか、「私、生きてていい?」、落とし方が良い。

②、どちらについて行くか決めきれず、コンビニで万引きし両親の愛を測る妹、なぜ吃音設定なのか?姉に想いを伝えるシーンで非常に効果を発揮する(ただ撮影が下手くそすぎる)。

③、父親にそっくりな叔父(余命僅か、湯を〜の元ネタか)にひたすら太ももを触らせ続ける少女、彼女は友情を保つために万引きを続けている。「必要とされなくなったら死んだ方がいいよ。」に対する返答が良い、なぜ太ももを触らせ続けていたか?まさかあんな変態シーンに繋がるとは思わなかった…。

どうしよう…中野量太好きになって来た…。
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