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百円の恋のrosechocolatのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
4.5
安藤サクラかっけーわ、大したもんです。女優魂ここにあり。

“Hungry Angry”なんだよね。何かを劇的に変えたいと思うのは、実は怒りだったり憤りだったりする。
人だってレールから外れれば一気に108円程度の価値しかなくなってしまう時代。そこに安住したければそれもできる。しかし自分の中で火がついた時、その原動力が生み出す底無しパワーが、人間が人間たる所以。

『フランシス・ハ』のように、「極限まで頑張っても上手くはいかない自分」を映画として観ることは、たぶんだけど何かしらの共感を呼び起こす効果がある。一歩間違えればやり過ぎ感で終わりがちな所を、安藤サクラの本気の役作りが大いに救っている。
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