初代「GONIN」の正当なる続編。
石井監督のスタイリッシュな映像美は健在。
前作「GONIN」の5人が起こした暴力団襲撃事件から19年が経ち、襲撃事件で殺された子供たちが運命の糸に手繰り寄せられ、その暴力団事務所からの強盗と復讐を企てる。ブラピの「スリーパーズ」に似ている構成。
敵役としては、大病患いながらのヒットマン竹中直人と若頭の安藤政信が魅力的。でも組長のテリー伊藤が演技下手すぎ。なぜキャスティングしたのだろう。。
今回の5人は父親が殺された子供たちの東出昌大、桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑(殺された警官の息子)に加え、何といっても俳優を引退した根津甚八が一作限りの復帰を果たし加わり、歴史を感じさせる。この作品の一年後、根津甚八は亡くなり、遺作となった。
1作目の回想も交え、父から息子達への復讐劇の継承がドラマティックで面白かった。