あきしげ

ディノシャークのあきしげのレビュー・感想・評価

ディノシャーク(2010年製作の映画)
1.5
今度のサメは防御力に特化した見た目だけ。

良かった点。

・メキシカンの陽気さ
・ロジャー・コーマン

悪かった点。

・ヒロインのキャラが迷走する
・緊張感と感情もない登場人物
・どうでもいい描写が連続する
・圧倒的な説明と退屈な会話劇

サメ映画はどんな設定でも成立します。
明らかにおかしくてもなぜか成立する。
それこそサメ映画という無限の可能性。

本作は古代に生息したサメの登場。
全身を硬いウロコに覆われたサメ。
如何にも防御力が高そうな見た目。
反対に泳ぎづらそうに見える造形。
それなのに大ジャンプをする筋力。
生物的な構造を一切無視した設定。

本作は終始に渡ってメキシカン。
時々聞こえてきますスペイン語。
まさにラテン的な乗りが窺える。

本作のヒロインはかなり迷走します。
それは製作側の不安感を象徴します。

サメが友人を食った事で怒る。
「サメは必ずぶっ殺す!」
サメが貴重な古代生物と知る。
「生け捕りにするべき!」
サメがケガしても子供を襲う。
「古代生物は絶滅しろ!」

こんなにキャラがブレるのも珍しい。
演じている本人も大変だっただろう。

多分、製作側も地味だと薄々勘づいていた。
だからヒロインに色々とテコ入れしてみた。
だが、できない事をやろうとして失敗した。

本作はとても良い睡眠導入になります。
一応、ロジャー・コーマンが出ている。
久しぶりの映画出演で張り切っている。

睡眠導入には打って付けの作品です。
あきしげ

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