あき

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のあきのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公のトムソンはDCシリーズ的なヒーロー「バードマン」を演じていた元ムービースター。
時間が経ち、今となっては過去の人となってしまったが、再起をかけて舞台に立つ。

舞台の完成度、娘や元妻との関係、周囲の目、何もかもが上手く行かない。そんな時、いつも側で語りかけてくる、かつて自分が演じたヒーロー「バードマン」。
かつての栄光が自身を苛み、だんだん虚実が入り混じっていく。

ラストシーン、病室のトイレで見えたバードマンに「さよならだ、クソ野郎」と言って飛ぶ主人公が晴々とした表情をしていたのが、ようやく自身をがんじがらめにしていた自尊心から解放されたかのようで、印象的だった。

映画のつくりとして、芝居の中で芝居をする。それをワンカットで撮影してるからか、すごく臨場感があった。
また、音楽も曲を聴かせるのではなく、ドラムが中心で緊張感が増す演出だった。
あき

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