まるまる

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のまるまるのレビュー・感想・評価

4.4
やっぱり最近の映画ってすごいですねー。
こういうのを映像体験って言うのかもーとか思いました。

本編の始まりから終わりまで、まるでワンカットで撮ってるかのような映画。
シームレス!
何から何までシームレスw
カットの繋ぎがシームレスなら、BGMと突如カットインする演奏者もシームレス、ラッキーとアンラッキーもシームレス、現実と妄想もシームレス、有頂天とマジ凹みもシームレス、下卑た会話とロマンティックな会話もシームレス、良い娘と悪い娘もシームレス、変態と天才もシームレス、すべてがシームレスw
上記背反する事項が、全編通して行ったり来たり行ったり来たり。
その振り幅はどんどん大きくなるし、周期も短くなってくしで、どんどん引き込まれて行きました。
吉本新喜劇の「ドリルすんのかいせんのかい」思い出したw
ラストは、ものすごく肯定的な「もう、どっちでもいいよw」感で一杯w

やー、すごかったです (๑˃̵ᴗ˂̵)

鏡に映るスッポンポンで仁王立ちのエドワード・ノートン。
大事なところには物が置いてあって隠れてる。
だけどカメラが終始大きく横移動してるので、これは映るだろーとか思ってたら、見事に全く映らないw
どれだけ緻密な計算が働いてるんだよ、この映画!ってあたりから、もうずっと呑まれっぱなしでしたw
演出とシナリオと音楽とマイケル・キートンとエマ・ストーンとエドワード・ノートンとナオミ・ワッツとツンデレ演劇評論家に、終始ワッショイワッショイ煽られてた気分w
会話がまた、なんだかいいんですよねーw
「真実か、挑戦か」
あれ、いつかトライしてみよw

再起を賭ける、かつてのスーパーヒーローをマイケルキートンが演じるってのがまた心憎いw

しつこいようですけど、やっぱ最近の映画ってすごいですねー。
もう映像で表現できないものはないんじゃないの?
まるまる

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