午後

アメリカン・パイ in ハレンチ教科書の午後のレビュー・感想・評価

1.9
破竹の勢いでアメリカン・パイシリーズを観ています。スピンオフ四作目。1に登場したバイブルが再登場。the book of loveをハレンチ教科書と訳す邦題は好き。再び登場人物を一新して、童貞卒業を目指す男子高校生三人組の話。全員キャラが薄いし魅力がない。名前も覚えられないレベル。単調な妄想パートがスベっている。下品で不謹慎なのはいつもの通りだが今回はそれすらも面白くなくて不快感が勝る。
アメリカン・パイシリーズの魅力といえば個性豊かな、つい応援したくなってしまう登場人物、友人たちとの馬鹿騒ぎ、明るいエロ、奇抜でアホなアイデア、清々しいほどストレートな恋人や家族への愛などが挙げられるが、登場人物に魅力がなく、熱い友情もなければ、ついついほっこりしてしまうような絆もない。3以降あれだけ持ち上げといたスティフラーを今後に及んで急に薄っぺらい嫌なやつにするのもモヤモヤする。公式作品だけど、タイトルだけパクったパチモンかと思うほどつまらない。バターサンドやいつもの喫茶店など、申し訳程度のアメリカン・パイ要素は出てくるが、アメリカン・パイらしさが決定的に欠けている。1のような切実さや特別さがない。
ジムのパパが出てきて、バイブルの修復作業に乗り出すくだりは、書物の成立過程を見ているようでわくわくする。

最近アメリカン・パイばっかりみていたら童貞のアトリビュートとも言えるニキビがめちゃくちゃ増えた。
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