わあ〜…何なんだよ、この映画。
いったい、誰にどう思って欲しくて作ったのか謎。この映画の、どこに成功する確信を持って作ったのかなぁ。
何というか、全部が平均を下回る感じ?…薄ら寒いス。
まず、映像。あの〜、俺、少し前に、エベレスト3D観てるんですよ、そこに持ってきてこの映像は…見劣りどころではないです。エベレストの雄大さとか、自然の凄さや美しさ寒さが、全然伝わって来ない。
構図もカッコ悪いし、あんなにカメラがある事を観客に意識させないでくれよ。しらけるよ。
ストーリー自体も、は⁈ という感じではあるんだけど、まあ良い…いや、良くない。主人公の岡田くんを始め、登場人物達の気持ち、誰一人として理解できないです。
それと、尾野真千子さんの演じていたキャラクター、物語上、全く必要ありませんでしたね。
で、次は見せ方の話。劇中で何回かエヴェレスト笑に登山するんだけど、その工程を1回も通して見せないの。
まるで、マラソンのスタートと折り返し点、それとゴールを、それぞれブツ切りで見せられてる感じなので、映っている阿部さんや岡田くんが、どうやってここまで登ってきたのか、その間、どんな困難があったのかが、さっぱり分からないし、どうにもいっしょの気持ちになれません。
マラソンやF1とかだって、通して見てるから、気持ちが同期して感動するってところあるじゃない?
そこは、観客も一緒に登山しているように感じさせなきゃダメなんだから、ダイジェストに思わせちゃったら、気持ちが離れちゃいますよ。観客を傍観者にするなよ〜。
せっかく現地に撮影に行っているのに、クライマックスの1番大切なシーンが、あからさまにセット撮影ってのも、ズッコケましたなぁ…。阿部さんと岡田くんの熱演が台無しでしたね。
次は、BGMについて。これもひどい。BGM自体も全然良くないけど、使い方もダサいです!こんなの使うんだったら、現地の生の音を聴かせてくれた方が、よっぽど伝わるよ。
とても、お薦めできない…。俺が犠牲になったので、皆さんは、"ヘイトフルエイト"や"リリーのすべて"を観に行ってください。