あきしげ

エヴェレスト 神々の山嶺のあきしげのレビュー・感想・評価

エヴェレスト 神々の山嶺(2016年製作の映画)
2.0
エベレストを舞台にしたギャグ映画。

良かった点。

・阿部寛はカッコいい
・岡田准一は一生懸命

悪かった点。

・エベレストは簡単に登頂できる
・山に登る理由は伝染するらしい
・昔ながらの気合いと根性で登山
・ロケが大変でしたという土産話

先に『エベレスト3D』を鑑賞しました。
こちらの方は金かけているからそれなり。
細部はかなり大雑把で不満が多々にある。
しかし、本作を観ると面白い作品だった。
ちゃんと登山をしているのが分かります。

本作の人間ドラマは邦画らしい感じ。
とりあえず、役者の演技に任せます。
有名どころが演じれば納得できます。
そんな小バカにした薄っぺらな脚本。

登場人物は何事も気合いと根性で乗り切る。
心理描写や感情の説明など必要ないのです。
そこは邦画特有の察する脳内補完が大活躍。

そして、メインとなる登山は簡単です。
それなりの格好をすれば登れるのです。
エベレストは訓練しなくても登れます。
そうとしか思えない描写の連続である。
目を疑うような適当な描写に驚きます。

登場人物が少ないのに関係性が薄っぺら。
7年の月日を費やしたエベレストの登山。
そこに元山屋のカメラマンが帯同します。
どう考えてもそれまでの流れじゃ違和感。
やはり、気合いと根性で乗り切るのです。

主人公の心変わりポイントが分かりません。
ある意味、狂気が伝染したように感じます。
そのように解釈するしかない説明不足な話。

ギャグ映画にしても笑えません。
みんなシリアスな演技ですから。
まあ、ロケが大変だっただろう。
それを映像化した方がいいです。
そっちの方が面白いかもしれん。
あきしげ

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