けんくり

荒野の千鳥足のけんくりのレビュー・感想・評価

荒野の千鳥足(1971年製作の映画)
4.0
ブンダンヤバへようこそ。
真面目に働いてきた平凡な男が、享楽に溺れ、破滅への道を辿っていく映画。

ただ立ち寄っただけの荒野の街で、ギャンブルで全財産を失い、酒を飲まされまくり暴れ、エロい女に誘惑され、カンガルーを大虐殺。

何が怖いって明確な理由もなく、一夜の過ちがきっかけで、ノンストップに落ちていってしまうこと。ブンダンヤバの人々が超親切で面倒見が良過ぎるのがタチ悪過ぎるww

そしてもっと怖いのが、あの狂乱ぶりから溢れる「無敵感」に、少し羨ましさすらも感じてしまうこと。

お酒の力は凄いけど、やっぱり怖い。
酒の失敗談を楽しそうに語る人は要注意。