スズタカ

ジャングル・ブックのスズタカのレビュー・感想・評価

ジャングル・ブック(2015年製作の映画)
3.4
何と言っても、監督が"アイアンマン"の、ジョン・ファヴロー!

それが、本作を観賞した1番大きな動機です。

"シェフ 三ツ星フードトラック始めました"を経た彼が撮る作品、期待するなというのは、無理ですよね。(^-^)

さぁ、見せてもらおうか、ジョン・ファヴローの実力とやらを!!

で、観た結果。まず、その映像に驚いた!!

いや、あの…この映像は、もう一種の到達点ではないでしょうか⁉︎

正に驚愕…。まるで実写にしか見えない動物のCGは、演技をさせることが困難な動物という観点からも、いいとこ取りです。

もはや、現時点で映像化できないことは何もない、という証明と感じました。いやはや、すごい時代になったものですね。

安定したカメラワークによる、見やすいアクションも素晴らしく、観客が期待するシーンは、ちゃんと全部見せてくれているところも良いですね。

ストーリーとしても、主人公モーグリの行動が、"通過儀礼"であり、"アイデンティティ探し"であり、更に、人生において経験する様々なことを凝縮している、ということが非常に分かりやすく、尚且つ理解しやすい。

その周到な作りも、素晴らしい。

総合的にみて、非常にちゃんとしている映画です。

ここまではすごく褒めました。だって、本当にまともに、ちゃんと出来ているからです。

ただ、それと、自分の満足度とは、また違う話です。

俺ね、正直言って、ちゃんとしてるなぁとか、手堅い作りですなぁ〜とかは思ったのですが、ワクワクしなかったです。

何故でしょうか…。自分では分かりませんが、モーグリたちと一緒に盛り上がることができず、なんか、ちょっと距離を置いて観ていることしか、出来ませんでした。

ただ、誰が観ても損したとは思わない良作ではありますよ。

ぜひ、映画館の大っきなスクリーンで観て欲しいです!
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