Hayato

マルティニークからの祈りのHayatoのレビュー・感想・評価

マルティニークからの祈り(2014年製作の映画)
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「自己責任」という言葉がよく聞かれるご時世、この作品も「自業自得」という言葉の範囲をもう一度問うような内容だと感じた。
罰が適用される範囲が、犯した罪に定められたルールを超えてはならないし、超えてしまうと社会は成り立たない。だからこそ、「捕まったのは自業自得」だが「罪に対する代償が、お役所の怠慢より増大するのは違うぞ」という感想を持った。自業自得、自己責任という言葉は便利だが、便利さ故に他人への攻撃、人権の抑圧にもなりかねない。それで全てを片付けてはならないと思う。

個人的には、たまたま、この映画の主な言語である韓国語とフランス語を学びたいと思いながらずっと後回しにしていたので、言葉の通じないマルティニークでの刑務所生活、社会的欠陥だが、もし少しでもフランス語がわかっていたら結果は違ったかもしれないと感じた。フランス語、韓国語を学べというサインと捉えたい。
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