マイケル・ベイ監督の「アンビュランス」を観た時に、ほぼ全編カーアクションでスゴいと興奮しましたが、そのずっと前にカーアクションのゴリ押しで9割りがたカーアクションの本作があった事をすっかり忘れてました。
最初から最後までとにかく忙しい…気の休まる場面があまりなく、ちょっと観ていて疲れますがムチャクチャテンションが上がります。
ストーリーは細かい設定は違いますが、大まかな感じはポール・ウォーカーさん主演の「逃走車」に似た感じでそんなに新しさは感じない。
ストーリー上、気になるのは謎の男からの要求があまりにもハードルが高過ぎて、限りなく不可能に近く本当に要求を通そうとしているのか疑問。
主人公が凄腕のドライビングテクニックを持っているからとは言っても、課題のクリアはほぼ運任せでどうも主人公が活躍している感じに見えない。
主要登場人物が4人と少ないので場面的な盛り上がりに欠けるものの、イーサン・ホークさんが指示にふりまわされながらも、ドライバーとして冷静なハンドル捌きを見せる男を好演してます。相棒となるぽっちゃりカージャック少女も生意気ぶりが良い味出していました。
ただ…ジョン・ボイトさんの使い方は上手いとは言えません。だってジョン・ボイト丸出しだものw
映画上では謎の男の演出で口元と目や声しか出さない演出ですが、前述したようにジョン・ボイト丸出しのため意図した効果が出ているとは言えません(^▽^;)
ストーリーは捻りがなくラストもモヤモヤ感が残り、壮絶なカーアクションを見るだけの映画になっています。
しかしながらカーアクションは見応え十分でゲームをしているかのような車載カメラの映像も、臨場感たっぷりで個人的にはスゴく楽しめした。
世間の評価は散々ですが…個人的に好きな映画の1つです。