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ニンフォマニアック Vol.2のRenkonのレビュー・感想・評価

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)
4.0
ジョーの半性を通じて、ニンフォマニアックという生き方を学んだ4時間だった。
男版の色情狂をサチリアジスと呼ぶことはVol.1の感想でも述べた。
サチリアジスなら外で何ヤってもばれなきゃうまく過ごせるが、女の場合そうはいかない。
大人になれば自分の欲望だけでなく家族の事も考えなければいけなくなり、
ニンフォマニアックという運命を背負いしものとしては、女の色情狂だからこその現実の苦味がついて回る。
それでもジョーは、子どもを置いてでも夜な夜な性に倒錯する。
最早これはニンフォマニアックという生き様なのだろう。
そしてこの生き様 はセックス依存症と一線を画している。
セックス依存症のセミナーで「I I'm Nymphomaniac!!」と叫ぶシーンは、なんだかスッとするものがあった。

冒頭、ジョーの最初のオーガズムは性的刺激を与えず訪れたという話が印象的だった。
昔の彼女で"初オ○ニーが小3だった"という女性がいたが、その方法が"照明に照らされた自分の裸が、色んな人に見られることを想像してイク"という手法だったらしく、性の楽しみ方は人それぞれだなと思ってた。
性欲とは、人間の欲の中で1番神秘的なものだと思う。
その中でもニンフォマニアックという運命は、神の悪戯なのだろうか。そう考えると神様もなかなかSっ気に溢れるし、空から「それじゃ全然ダメだ」なんて声が聞こえてきそうだ。

@ヒューマントラスト渋谷 11/12
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