ロク

パシフィック・リム アップライジングのロクのレビュー・感想・評価

2.0
当初は前作同様ギレルモ・デル・トロ監督がメガホンを取り日本を舞台にした怪獣愛が溢れた作品として2015年に撮影を開始し2017年4月に公開を予定していたのが長らくタッグを組んでいたユニバーサル・ピクチャーズとレジェンダリー・ピクチャーズが経営方針で対立してしまったために撮影が中止となり製作自体が棚上げとなっていたのが2016年にレジェンダリー・ピクチャーズが中国企業に買収されたことを機に再始動したんだけど買収等の関係で製作時期が大幅に遅れてしまうことからデル・トロ監督はが泣く泣く本作の監督を諦めて「シェイプ・オブ・ウォーター」の製作を進めることとし後任に「トランスフォーマー」シリーズの脚本を手掛けるなどしていたスティーヴン・S・デナイトを監督に起用して自身は製作のみで係わることになるという公開までにゴタゴタ続きだった作品が遂に公開!トランス・フォーマーやキングコングと同様に巨額のチャイナ・マネーが注ぎ込まれているためか中国への露骨なまでのヨイショが凄くて東京という割には街の看板が中国語だったり変な富士山が出てきたりと日本人からすると失笑してしまう描写が多く肝心のイェーガーも前作のような重厚感はなくトランス・フォーマーのようにクルクル飛んだり跳ねたり目まぐるしく動き回る感じになっているなど前作とは全くの別物となっていて正直言ってガッカリしてしまいました。登場人物も主役を演じたジョン・ボィエガやスコット・イーストウッドは魅力に欠けていたし前作の主要キャラであるアノ方の扱いも雑で前作からのファンとしては寂しい限りでしたね。そして何故かレジェンダリーの大作映画には必ず出てくるジン・ティエンが今回もドヤ顔でオイシイ所をさらっていくのも理解出来なかったです。いずれにせよデル・トロが監督していたら絶対にあり得ない内容の作品となっていましたが唯一の救いはアマーラ役の子かな?彼女がいなかったらどうなってたか解らないくらい良かったです。まぁ、3作目は作られると思うけれどデル・トロが監督を引き受けない以上は作る意味は無いように感じるけれどね。
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