2024年度の年間ノルマ70本中43作品目。
見させて頂きました。
完全初見でございます。何故見なかったかと言われれば、本当に機会がなかったと言うか、あまり惹かれなかったと言うのが本音です。
デニーロもアンハサも好きな役者ですし、多分それなりに高い点数は約束されているんだろうなと言う確信。
それ故に、『まぁ今見なくてもいいか』みたいな
いつか行ってみたいなーとは思いつつも、
いつでも行けるし、逆に近すぎて全然行かないお店みたいな。
見よう見ようとは思っていたので今回視聴となりました。
まずはネタバレなしの率直な感想をば述べます。
『非常に面白かったです。なんて言うんですかね。毎秒面白いです。面白いのがずっと続いてやる感じです。
ワクワクが止まらない感じがしてました。
こんな気持ちは久しぶりでした。
また、デニーロの顔芸とでも言うのでしょうか、表情の変化をずっと楽しめて見れました。ストーリー自体はすごくよくできていると言うよりは、実にわかりやすく入りやすい作品でした。
また、何故かわからないけど、涙が出てきてしまったシーンがあるがそれはまた後ほど語るとして、
やはり有名な作品は有名たり得る理由がしっかりわかる作品なのだなと感じる作品でした。おすすめです』
また、ここより先はネタバレを含む感想になりますのでまだ見てない方はご注意を、
特に思わず唸ってしまったのは、やはり冒頭のスピード感なんですよ。
ベンの入社までが本当に早いと言うか、
妻が先立ち、何かしたいと思い立ち、面接を受けてみてとりあえず入社‼︎
みたいな主人公が老人なのに?と思ってしまうほどのスピード感にはちゃんと意図があって、作品が後半になるにつれ心地よく時間にゆとりが生まれると言うか、
ラストは話すことがあるんだけど、
『とりあえずこの太極拳の体操が終わってからゆっくり聞きますよ』というオチには
最後の最後にちゃんとベンとジュールズの時間が融合したんだなと言ういいエンディングでした。
やり手の社長であり、多くの社員を抱える責任者であり、また子供を持つ母であり、
兎に角ジュールズには時間が足りてない様に感じます。それこそ、机の上を片付ける暇もないほど、
ベンとの時間が心地良いと感じるのは彼の持つ能力の一つでもあるのかもしれないが、
いい仕事をするためには、まずは食事や休養をと言うのをしっかりと重んじているのが
次第にジュールズに伝染していき、従業員などにも感染していく過程が本当に見ていて心地いいと言うか、
高齢者を社会的弱者として見ている人達からしたら
そりゃあそうなんだけど、という葛藤をなんとも心地よく正して行ってくれるのが嬉しい。
また、ハンカチを持つのは紳士の嗜みとする表現の中で、
『ハンカチは誰かに貸すために持つ』
という表現には脱帽でした。
また、個人的に何故か泣いてしまったシーンとは、
ジュールズが初めてベンの家にやってきた時、
『新しいCEOなんていらない。あなたはそう言って欲しかったんでしょ?』
というセリフで思わず泣いてしまいました。
彼女はずっとそのことを考えていたんだなぁとか、もちろん家族と天秤にするのはおかしいのですが、
夫婦仲が上手くいってないのは自分がやりたいことのために、子供を旦那に押し付け、
旦那の時間を奪ってしまったからだと思っていたのですが、
無論それは違います。理由はそうなのかもしれませんが、だとしても不倫をしていい理由にはならないし、それで夫婦仲が円滑になるはずもないので
また、そんな葛藤をちゃんと理解してフォローしようとするのが従業員たちであり、ベンの仕事なのだと言われて、
あなたがいなくてはというセリフには本当に愛が詰まっていたなと感じました。
そう思うと俺はジュールズにフォーカスが合っていたんだなと感じつつも、
ラストで死別の様な展開にならなくて本当に良かったなと思いました。一瞬怖かったんですけどね。まさかな。みたいな。
また、ジュールズのメールを削除しにいくシーンでは、車内でオーシャンズの話になり、
オーシャンズ大好き人間の俺としては
(好きでDVDも持ってはいるが、Filmarksを初めてから見てないから感想はない)
めちゃくちゃ面白いし、大したことではないのに何故かハラハラしてしまうと言うか、
到着した警官にもベンが上手いこと言ってなんとかやり過ごしたりすんのかな?とか期待してしまいました。
今回は吹き替えに字幕をつけて見たのですが、字幕版だとベンがそれほど丁寧な話し方をしていないので、
個人的には吹き替え版で、やり手執事の様な台詞回しの方が日本人には合ってる様に思います。
実は似た様な作品だと思ってる作品に
『プラダを着た悪魔』もあるんですが、実はそっちも見てなくて、
これを機会にそっちもちゃんと見るかと思いました。
今回はこの辺にします。