Maoryu

もしも君に恋したら。のMaoryuのレビュー・感想・評価

もしも君に恋したら。(2013年製作の映画)
3.7
トロントに住むウォレス(ダニエル・ラドクリフ)は失恋で1年以上引きこもった後、パーティーで出会ったシャントリー(ゾーイ・カザン)に惹かれるが、彼女には恋人がいた。ウォレスとシャントリーは友人として時間を共にするが、次第にお互いに恋愛感情を持っていることに気付いていく。

結末が分かってるから、気軽に観てられるラブコメ。ちょっと下品な会話の応酬も軽快で、なかなかの脚本だった。
かなり変わり者の失恋男ウォレスと、やはりちょっとエキセントリックなシャントリーというキャラクターも楽しかった。

最初からお互いに気になるというか、気があるので、“男女間で友情は成り立つか” というテーマではない。
試着室で2人の距離が縮まって、自分たちの感情に気付いていくところが好きだったけど、ああいう近づいたり離れたり、笑ったり泣いたりのじゃれ合いを楽しむ作品なんだろう。
ただ、終盤にウォレスがダブリンに行くあたりから、急に軽快さも新鮮味もなくなってしまったのは残念。

主演はちょっと薄汚いダニエル・ラドクリフ。魅力なかったなー。笑
一方のヒロインは大好きなゾーイ・カザンで、「ルビー・スパークス」「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」に本作と、彼女はラブコメが良く合うだけじゃなく、最近の「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」の演技も最高だった。

さらに、初期のマッケンジー・デイヴィスに、若くアクの強いアダム・ドライバーも脇役らしからぬインパクトがあった。
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