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ダーク・プレイスのdeenityのネタバレレビュー・内容・結末

ダーク・プレイス(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作は『ゴーン・ガール』の作者、主演もシャーリーズ・セロンやクロエが揃っているため気になってはいました。一言で言えば物足りなかったのですが、十分面白かったと思います。

まず何が物足りないかというと様々な設定が活かしきれてないということ。
「殺人クラブ」って何だよ、絶対やばいだろ。
何でこの男はデイの事件に関わってきたんだ。
お兄さんとリビーの関係は何だ。
疑問は結構あって、食いつかされた分、肩透かしを食らわされました。この辺りのエピソードはもっと広げても面白そうだったのに、パンチが弱かった。適度な尺だったが、上映時間を延ばしてでも補ってほしいところ。
そもそもオチまでもが弱いのが致命的。「リビーの見なかったもの」とか謳われてたからてっきり『ゆれる』的なヒューマンドラマも交えた話にも繋がるのかと思ったがそうでもなく、結局期待値以上のものが出せないもったいないオチだった。

それでも展開として時間軸をズラして二層構図なのはよかった。特に過去エピソードは不穏な空気感がサスペンス感を煽って興味をそそっていた。それに犯人をお兄さんと絞ることにより、過去の記憶の曖昧な不明確さにスポットが当たり、サスペンスヒューマンドラマ色の強いムードがプンプン出ていた…ところまではよかったんですけどねー。もったいない。
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