記憶リセットものはメメントが二度観ても何が何だかサッパリだったのでかなり警戒して観始めましたが、これはずっとわかりやすかった。
たまに凝り過ぎなんだよノーラン監督。
ニコール・キッドマン演じる暴行により記憶障害となった女性を、コリン・ファース演じる夫と、マーク・ストロング演じる精神科医が綱引きのように引っ張り合いながら疑惑も行ったり来たりする展開ですが、良く言えば落ち着いた大人のドラマ、有り体に言えば抑揚に乏しくキャッチーさに欠ける演出です。
先日観た不都合な記憶はこのあたりからインスパイアされてつまらなさまで影響を受けちゃったのかな…
制作総指揮をリドリー・スコットが務めていて、やっぱりこの人は男性に蹂躙される女性を描くのがライフワークなんだなと勝手に思いました。