コーマック・マッカーシーの小説をジェームズ・フランコが映画化。
スコット・ヘイズの狂気に満ちた演技がなかなかで見入ってしまう。
直接映さなくても凄惨なことが起きているし、主人公レスターが天涯孤独になってしまった過去と現在の暮らしぶりと暴力的な性格、抵抗しない死体やぬいぐるみに執拗に興味を示す様が異様な雰囲気を醸し出す。
暴力的で粗野で周囲からは煙たがられ、余計に孤独になっていくレスター。だが、父の背中を見て、後に孤独となり、彼が生きてきた環境からして命に執着したり人を欺いたり、そういう生き方しか知ることが出来なかったというか、そうならざるを得なかったのかもと考えると悲しき人間の姿かなとも思える。
最後まで狂気じみていたけど。
スコット・ヘイズの演技、鬼気迫るものがあった。調べてみたら彼は一時期精神的に病んでいてそれを克服、友人のジェームズ・フランコが彼の体験がこの役に活きると思ってキャスティングしたとのこと。
なるほどね。
原作手元にあるが未読なので読まないと。
たぶんちゃんと映画化したんだろうけど、別の人が監督脚本やったらもっと面白くなるんじゃないかという気がしなくもない。
