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レヴェナント:蘇えりし者のnoのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
3.0
亡き妻の忘れ形見である息子を殺されたグリスと、白人に生きる土地を奪われたアメリカ原住民と、狩猟者たちに踏み込まれた大自然、それぞれの復讐劇。
坂本龍一の音楽目当てで鑑賞。自然の光、音、冬山の描写と俳優陣の熱演に圧倒される。呻きながら山道を這いずっているだけのシーンが多いのに映像的に退屈しないのが凄い。
度々グリスに思い起こされ出てくる亡き妻や白人に誘拐された娘ポワカが本作のキーとなる存在っぽいのに、彼女らの人物像がよく分からないのは少し気になった。グリスとフィッツジェラルドは演技のガチさも相まって大変魅力的に撮られているのに対し、原住民キャラクターは薄味な印象。この映画ではアメリカ原住民にとって白人たちが暴力的な侵略者であることをハッキリ描こうとしていると思うのだが、原住民女性のキャラがボヤボヤなまま白人男性だけがフォーカスされてて、作品が本来目指していたバランスの脚本になってないんじゃないかと思った。
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