神保町シアター…営業うまいな…
若尾文子が出るっていうから！プログラムには菅原謙二の次にあるから主格かと思うじゃない…！！
…騙されたとは言うまい。完敗です。

暴力シーンというか特にリンチシーンはどんな映画でも嫌いなんだけど、こんなにぬるくてオイもっとしっかり！と思ったリンチは初めて。

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神保町シアターで鑑賞。
何だかとにかく緩かった。全てがとにかく緩かった。
結論→菅原謙二に前科一犯は似合わない。

神保町シアター「にっぽん男優列伝～大映篇」にて鑑賞。（英語字幕入りだった。）

若尾文子出演の未ソフト化映画なので観に行ったが、1952年にデビューした若尾文子だが、この映画は1955年作品なので、出演シーンは極端に少ない。「添え役」程度。

主演は、代表的な大映男優の菅原謙二。菅原の相手役に、これまた大映作品には多数出演の高松英郎。この二人を軸に物語が展開する抗争＆駆け引きもの。


矢代隆二（菅原謙二）は４年ぶりに娑婆にでた、という場面から始まる。
どうやら５年前に前島組に所属していて、抗争していた瀧井組のボスをかたわにして自殺に追い込んだとのこと。

ここで、チラッと若尾文子が「足だけショット」から「スカート交換」にて、ようやく登場。めちゃ若くて美しい！

瀧井組の頭領をしている女が、矢代と車で接触事故を起こして、車を修理してもらったことから好感を抱く。
娑婆に出てきた隆二は前島組に戻ったため、瀧井組とは対抗する立場である。

隆二には税関吏の弟が一人いる。弟の婚約者と若尾文子は、洋服屋の同僚。→こうした、やたらと「狭い世界での物語展開」も昔の映画風。

隆二は密輸話を一旦は断るが、前島組のチーフ（高松英郎）が「お前の弟に用がある」との脅迫で、隆二は密輸を引き受ける。（高松英郎の近くには、いつもヨーヨーしている男がいる。）
密輸の夜、隆二は海に突き落とされて、チーフ（高松）に射殺されたか？　という流れ。

弟は婚約者と「暗号だったら『カナリアのエサを忘れないで』とかがいいかなぁ」などと雑談していたので、「この暗号は、この後の展開で使われるんだろうなぁ～」と思って観ていた。
そしたら、やっぱり弟が前島組に誘拐されて、婚約者に電話させられた時に、この暗号を言ったことで警察が動き出すあたりは、見え見えの展開だが、なんか落ち着く感じあり。

隆二と前島組チーフらの「夜の銃撃戦」はなかなかの迫力で、影を使った映像もグッド。


若尾文子の出番少ない。初期作品だから已む無しか……。

• #若尾文子_Jimmy