このレビューはネタバレを含みます
アナベルがぐりん!!と動いたりするのかと思いきや、いつまでも静かにしていて逆に怖い。
日常が侵食される怖さが最初は緊張感を持たせてくる。
が。
ミア(主人公)に対するイライラが終盤になるにつれ、増加する。
「主な原因はお前の心の弱さだ」と言われているのに何もしないでメソメソ。
自分が強くなって子供を守らなければならないのに、いつまで経っても「専門家に相談できるまでどうしたらいいの?(=自分では何もしない)」「誰か助けて!!(=自分では何もしない)」。
こんな馬鹿女と生活を続けなければいけないなんて、ジョン(ミアの夫)が可哀想なような、自業自得のような。。
研修医生活をフォローしてもらいたいだろうに。
(まあでも、タイミングを図らずに避妊解除した自分が悪い。)
神父が最後に説法していた「母の愛」はミアには無い。
リア(天使)はエブリン(大天使)の愛によって守られたのだし、エブリンはリアの母といえるし、可哀想ではあるがミアの母ともいえるだろう。
とにかく、エブリンの死で後味が悪い。
ミアもリアが戻ってきたら、エブリンはどうでもいいというような態度だったし、「自分とその所有物に害がなければ、それでよし」を地で行く奴。
「子連れ」ではあるけど、「母親」ではない。
と、怖さよりも人間へのイライラに目がいく映画でした。
リアの可愛さと、エブリンへの経緯を表して、1点。