ひぐらしの鳴き声が頭からこびりついてはなれない
あんなに集中して、あんなに息苦しいまま映画を見たのは久々だったくらいのめり込んでいた
信仰ってなんだろう
「弱い者はどこに居場所があるんだろうか」といったキチジローにハッとさせられる
この映画ではキチジローは弱い人間として扱われているのかもしれないが全編通して見れば一番信仰をしていたのはキチジローのように感じたし、イライラしたり憎くなったりしなかった
神という見えない存在を信じ抜く(信仰)ことは、宗教をあまり重きとしない今の日本人にはしっくりこないが、この映画で深く知り得たような気がする。自分の中で信じるものがあればよいこと、宣教師は棄教するまで信仰とは別のものにすがっているような取り憑かれているようにもみえた。
目に見えないものというのは信じられないはずなのに、目に見えるものより信じてしまう人間の不思議さ。あるいは少しの滑稽さ。
神様とは祈りとはなんなんだろうな、、
そして沈黙というタイトルが素晴らしい。
オープニングのsilenceの文字から期待が高まるゾワッとした感じも良かった。