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沈黙ーサイレンスーのmamiのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.5
●自分用鑑賞記録
ずっと気になっていてやっと観た。
今まで大学時代の専攻と関係してナチス時代に関する作品に関心を寄せていたけど、日本国内でこれほどの宗教弾圧があったとは...教科書レベルでしか知らなかった。特にロドリゴ神父とキチジローの「信仰か救いか」の苦悩が丁寧に描かれていたと思う。最後のシーンは印象的。踏み絵をさせ、棄教をさせ、権力を持った者がどれほど縛ったところでも、心の中は自由。ずっと大事にしてきた真の想いは誰にも簡単に変えられるものではない。ロドリゴ神父の心に細くとも燈は消えず灯っていたのでは。それこそ形ではない「信じる」ってことなんじゃないかな(自分は無宗教なので憶測。紐解くヒントが「死海のほとり」遠藤周作著 にあるらしく、これまた興味あり)今日の他宗教の世界、どうか互いが認め合い、人々が共存できる世界でありますように。奥が深くもう一回観たい作品。長崎に旅したい。
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