いかえもん

ホーンズ 容疑者と告白の角のいかえもんのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

恋人殺しの罪を着せられたイグ青年。ある日頭に角が生えてきた。それ以来、彼の前ではなぜかみんな本音を語りだす。それをうまく利用して彼女を殺した真犯人を突き止めようとするが…。

という話なんですけど、その本音っていうのが、これはコメディ映画か?と思うような突拍子もない下ネタが多いんですよ。
節操のないセリフやらあっちこっちでさかり始める的な。
人間はみんなそんなにずっと下ネタを考えてるもんなのか?これは原作がそうなっているのか、監督や脚本家の意向なのだろうか?
しかし、それ以外では、実の父親とか母親の本音はかなりキツイです。
愛情の欠片もない。そこはシリアスでかわいそうすぎた。

で、そうこうする内に少しずつ手がかりを得て、彼女の死の真相に近づいていくんですけど、そこからの後半がすごい!!!
真犯人は何となくこいつだろうと思ってたやつなので、
そんなに驚きもないんですけど、
事件の引き金になった彼女の行動に隠された秘密は、
なかなか切なくて、そういうことだったのね…
としみじみ思っている…間もなく、トンデモ展開になっていくのです。
マレフィセントか?!と思ったらサタンですか?!みたいな。
どこへ向かっていくね~ん!っていう感じです。
めっちゃ強そうになったラドクリフくん。
なのに、犯人にすねを蹴られて、ヘコってなるとか、なんでやねん!って突っ込んでしまった。強いんちゃうんかい!
そして、真犯人の成敗の仕方がくどい!グロい!
そんな色んな山あり谷ありを乗り越えて、
あ~、やっと終わったか~大変な事件やったなぁとなぜか2時間たっぷり楽しめる不思議な映画。

恋愛・青春・サスペンス・ホラー・ファンタジーを混ぜて、ぐつぐつ煮込んだら、あ、なんかちょっと変わった味やけど、おいしいっちゃおいしいね!みたいな映画です。

あんなに小さかったラドクリフくん、すっかりイケメンになって、いつの間にやらラブシーンまでできるようになって、なんだか感慨深かったです。