『考えるな、感じろ!』という映画。
いつものT.マリック監督のメソッド通り。延々続く速いカット割りに凡人の私はついていくのがやっとの作品です。
ストーリー自体は二組の恋愛について別れる別れないってやっている、よくある話しなんでしょう。
が、あえて連続性をなくした編集にしているのか、中盤くらいにやっとそれぞれの関係性がわかり、そこから何がどうなっているのかも断片的に詩的にしか教えてくれないので、非常に難解です。
男二人も背格好が似ているので、はじめは二又かけているのだと勘違いしていました。
演じる俳優陣も演技力が試されたでしょうね。
ただ、これもマリック メソッドですが、自然光を多用した撮影方による画面の映像美は素晴らしいですね。特に太陽光がさしているシーンはもう芸術写真のようです。もう途中からストーリーそっちのけで背景だけを見入ってていました。
脚本、撮影、編集、その他すべてにおいてマリック監督のこだわりが詰まっている作品です。