ユースケ

Zアイランドのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

Zアイランド(2015年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

品川祐監督の売りであるアクションはスローモーションとクイックモーションを繰り返す【300】のパクリ演出を繰り返す一本調子で、動ける女子高生コンビの山本舞香と水野絵梨奈を持て余し、アクション俳優の榊英雄に至ってはアクションをさせない始末。品川祐監督の本業であるコメディはゾンビと言ってはいけない電話を筆頭にすべりっぱなし。ゾンビとヤクザの話が行ったり来たりするグダグダな前半の展開も、お涙頂戴の感染と自決が連続する後半の展開も、全く盛り上がりません。

とにかく、恐怖と笑いのバランスが中途半端で登場人物たちの生き残りたい気持ちが全く伝わってきません。窪塚洋介が演じるユルユルな警察官や風間俊介が演じるチャラチャラした医者など、キャラクターはそこそこ立っているのに、それを全く活かし切れない展開は勿体無いの一言。
特に、ストーリーの中心である家出娘救出作戦の失敗は致命的。【ウォーキング・デッド】風味なんでしょうが、そんな展開は誰も求めていません。にわかゾンビ映画好き監督が小手先の技術で演出したにわかゾンビ映画ににわかゾンビ映画好きが喜ぶ。まさにクソです。

キャバ嬢役の丹野珠里と女子高生役の山本舞香が可愛かったのが本作の唯一の救い。シシド・カフカは、あんな使い方をされるくらいなら、出演しなかった方が良かったと本気で思いました。

ゾンビ映画が好きじゃない奴はゾンビ映画を作るな。以上。