いち

映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~のいちのレビュー・感想・評価

5.0
大切なものはそばにいる

このお話は基本的にいつものテレビシリーズのひつじのショーンにアドベンチャー、感動を含ませた、アニメ映画あるあるな仕上がりなのですが、どうしても私の胸を鷲掴みにして離さないのです。

序盤のいつも通りのイタズラ好きのショーン。牧場主さんに悪さをして、バカンスを楽しもうとしたら、あら大変!牧場主さんが大変なことになってしまうという、本当にいつも通りのショーンなのですが、そこから、ラストに向かって、改めて色々考えさせられるものがありました。

特に日常が常に送れてることの幸福感。そして、たまには家族で休んで幸せに過ごすことの大切さと幸せ。ごく当たり前なことが、あの表情豊かなクレイアニメの人形達が教えてくれるのです。

セリフなんて一切なく、わーお!とかきゃー!とか叫び声しかないけれど、彼らの伝えたいことが表情だけで伝わる技術に圧倒されつつも、表情だけしかないからこそ、観ている人がダイレクトに感じられ、胸に刺さるのではないかなぁと思いました。ラストはほろりときてしまいました。

ちょっと考えすぎかもしれませんが、ショーンは私の大切は宝物になりました。
深い意味を考えなくても、単純にとても楽しく、誰もが笑える作品かつ、クレイアニメの技術がとてもすごいので、ぜひたくさんの人に観てもらいたいです。
いち

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