ギョーム・ブラック×ヴァンサン・マケーニュのコンビもすっかりお馴染み、さて今度はどんなものを見せてもらえるのかと思ったら、邦題の「やさしい人」の果てしなく奥深い意味だった。
やさしい人だって常にやさしいとは限らない。プライドを傷つけられれば豹変する。それもこれも、心変わりの理由がわからないから。
相手に対して申し訳ない気持ち、そして真意を知った後の誠意も見えたり。全てが終わった後に残るものは、結局やさしさなのだろう。
ヴァンサンの相変わらずのキャラクター設定と、ヒロインの不安定なコケティッシュさが生み出す余韻。冬の美しい風景も見どころ。